はじめに
私は大学院に飛び級して入学しています。
あまり聞きなれない制度かもしれませんが、過半の大学に存在する制度です。
私が悩んでいたときもあまり情報が出てこなかったので、一体験談として書いていこうと思います。
大学院飛び入学とは?
大学入学後の飛び級の中には、早期卒業と大学院飛び入学の2種類が存在します。
早期卒業は、学部3年次で学士を取得し卒業する制度です。
大学院飛び入学は、学部3年から4年を経ずに修士課程に入学する制度です。
これは別物です。
そのため、“大学院飛び入学” をしたが “早期卒業” でない場合、学位未取得となります。
私はこのパターンですが、その場合は大学を中退して、高卒で大学院の修士課程に進学したことになります。
もし、大学院修士課程を途中でやめた場合、最終学歴は高卒です。
〈高卒 → 大学中退 → 大学院修士課程中退〉
無事に修士課程を修了できれば、最終学歴は修士課程修了になります。
〈高卒 → 大学中退 → 大学院修士課程修了〉
これが大学院飛び入学制度で一番気をつけなければならない点です。
大学院飛び入学制度を導入している大学は?
私が飛び入学した話を外でするとほぼ必ず、「そんな制度があるんだね~」のような流れになります。
ちなみに、過半の大学はこの制度を導入しています。
平成28年度のデータになりますが、文部科学省の『飛び入学制度、教育関係共同利用拠点制度について』によると、大学院がある学校のうち、51.6%の大学で大学院飛び入学制度は導入されています。
国立大学のみでいうと、86大学中77の大学、つまり約90%の国立大学に導入されている制度です。
多分色んな学生便覧などの資料を隅から隅まで読めば書いてあります。
制度が導入されている大学は多いですが、実際に飛び入学者を受け入れた大学になると、ぐっと少なくなります。
つまりは、制度としては存在するが、あまり使われていないということですね。
私がこの制度を使ったとき、「うちでは10年ぶりくらいだよー」と言われましたが、3年前に使った方がいるという噂も聞いたので、誰も把握しきれていない制度なのだと思います。
ふわふわすぎる……
大学院飛び入学制度を使うには?
これは大学によって大きく異なるので先生に聞いてください。
昨年度の大学院の入試情報が公開されていれば、留学生選抜とかの横に書いてあるかもしれません。
先生に「大学院飛び入学制度を利用することを考えている」と相談するのが一番早いと思います。
内容が薄い項になっちゃいましたが、これ以外に言うことがありません。
何故私がこの制度を使ったのかについては次回書いていこうと思います。
どのような試験があるのか?
これも大学によって大きく異なるので、先生か学務に聞いてください。
私の大学での話をします。
これ以下の話は全て、「私の大学では」という枕詞がつきます。
② 成績等審査
③ 筆記試験
④ 面接
⑤ 最終審査
このような流れでした。
②の審査については、4年次にのみ取得可能な単位(卒業研究等)を除いた単位をすべて取得し、GPAが一定以上であることが定められていました。
③④は一般枠の4年生と同じ内容ですが、飛び入学希望者は4年生に比べて、研究をしていないため、どうしても面接の点が不利になります。
筆記でその分とれるように勉強しましょう。
というか飛び入学することを納得してもらえるように筆記でかなり良い得点とれるようにしておきましょう。
私の大学では、英語の試験と、専門科目を英語で解く試験が二種類ありました。
私は英語が死ぬほど苦手なので、過去10年分見て、ほぼ毎年出ていた線形代数学と材料力学はめちゃめちゃ勉強して挑みました。
線形代数学と材料力学はほんの少しの専門用語の英語さえ分かれば、あとは数字と図で解けるので。
まあ私のときは線形代数学も材料力学もでなかったんですけどね!ウケる
ウケるな!
こうならないように英語はちゃんと勉強しましょう。
⑤の最終審査では、3年次の成績が出る頃に、単位が本当に取りきれたかを再度審査されます。
そのため、私の大学では合格発表はかなり遅かったです。
合格が発表されて学務に行ったら、「入学書類の提出は明後日までになります」と言われました。
明後日までに遠方に住む親のサインを貰ってきて入学金30万弱を振り込めとのことで結構ビビりました。
試験以上に難易度が高い!
おわりに
まとめです。
・学位未取得のため、途中でやめたら最終学歴は高卒になる
・過半の大学で制度は導入されているが、実際に使う人は少ない
予想外に長くなったので、実際に制度を利用して感じた大学院飛び入学のメリット・デメリットについては別の記事にします。
こちらからどうぞ。
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