おじいちゃんについて
酒と煙草と賭け事が趣味の、昭和のクズ男の概念を煮詰めたみたいなおじいちゃんでした。
正直おじいちゃんのことが大好きだったわけではなく、むしろ顔が怖くて苦手でしたが、思い返すと優しく※してくれたおじいちゃんの姿しか浮かびません。
※優しく の例
- えびせんべいを買ってくれる
- たこ焼きを買ってくれる
競艇で勝った時は数珠を買ってくれましたね。ぶっちゃけ全然いらん
おじいちゃんの容態
ずーっとピンピンしていて、毎日散歩もしていたおじいちゃんでしたが、1年前にコロナ禍で競艇場が閉まってからは外に出なくなり、超スピードで認知症が進行しまして。
なんか賭け事も息抜きになってたんなら、そんなに悪いもんじゃなかったのかもな~とか思っちゃいましたね。
生きがい、ないより競艇でも競馬でもあった方がマシ説
ちなみに、おじいちゃんに想いを馳せて競艇場に行ったりしましたが、全然楽しさが分からなかったです。
容態悪化の様子はこんな感じ。
4月 | ボンヤリすることが増える |
5月 | おばあちゃん以外のほとんどの人の顔を忘れる |
7月下旬 | 一人で歩けなくなり、生活がままならなくなる |
おばあちゃんと二人暮らし、このままじゃ面倒見切れないと老人ホームを探してショートステイ等を繰り返しましたが、おじいちゃんが施設に行きたがらないから大変でした。
こっちも同情しちゃうし、でもずっと家に居られないので面倒見れないしのジレンマ
そんな感じでショートステイを繰り返していた折、8月に熱中症とみられる症状でおじいちゃんが入院しました。それから何度か入退院を繰り返していたのですが、最近エライ事態になりまして。
呼吸が確認できないと救急車で搬送されて、車内でAEDによる救命活動が行われたのです。
一方その頃私たち家族は介護一段落パーティーと称してビュッフェを食べていたので、連絡を受けてそのまま全員で搬送先へ直行しました。タイミングがいいのか悪いのか。
この時、肺と腎臓の機能がほとんど停止していたそうです。
日々の煙草と酒がおじいちゃんの体を蝕んでいたらしいです。節度って大事
搬送先の病院で人工透析という方法を用いるかどうか、お医者さんから相談がありました。
人工透析:腎臓の機能を人工的に補う治療法。回復するためのものではないので、始めたら基本生涯透析を続ける必要があるっぽい
でも認知症患者とこの人工透析の相性が超絶悪いらしく、そこが問題になりました。(この辺の医療事情、詳しくは知らんので調べてください)
家族で悩みましたが、おじいちゃんがピンピンしていた頃に「延命治療の類は全く要らん」と何度も言っていたので、やめておきますと伝える運びとなりました。これでいいのかは分かりませんけど、たくさん考えた結果なのでいいと思いたいです。
コロナの影響
コロナの影響で、お見舞いにも色々と制限がありました。
- 週に1度(15分間)
- 一人だけ
上の条件を満たさなければ、病室には入れませんでした
結構徹底されていて、名簿でチェックされましたし、時間もしっかり計られました。
私は何やかんや一度しかお見舞いには行けていません。恨めしやコロナ。
今更おじいちゃんの優しさをありがたがっても本人に伝えることは難しいですが、感謝の気持ちは忘れないでいたいと思います。まあ私はただの孫なので、付き添ったり話聞いたりしてるだけで特に何もやってないですけども
ステーキ重
最後に申し上げておきますと、ステーキ重は嫌いじゃないです。
個人的には二口で飽きるので、その点カレーの方が好きだというだけで。徒歩圏内で行ける店があるからか、顔を出した時は毎回ほっともっとに連行されました。新しい店を開拓しようというフロンティアスピリットが年を取ったらなくなってしまうんでしょうか。
個人的おススメは「のり弁当」です。お値段も良心的
あと、本当にボロボロだったので何年前のチラシだよって思いました。ほっともっとさん、もうちょい定期的にチラシください。
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