これは私ではなく、2つ下の妹①の留学失敗談です。
突然「ブログ映えすると思うんだけどどう?」とか言って10000字弱の原稿が送られてきました。
ネタ切れも深刻な状態ではあったので、ありがたく頂戴しました。
あまりに長いので、勝手に分割・編集して載せていきます。
これ以降は妹の文章がベースです。
はじめに
大学が手配してくれる短期留学プログラムに参加して、ド派手に迷子になった時の体験談を書きます。
結論から言うと、私は留学2日目に迷子になり警察に通報され、その次の日には10時間くらい町をさまよった挙句現地スタッフに回収されました。
ちなみに次の日も現地スタッフに回収されてます。
今から私のしょうもなき体験をかなり具体的に綴っていきますので、これから留学する人は私の姿を反面教師としてこれを糧にしてほしいです。
妹は高校でも2週間ほどホームステイに行っていました。そのときは「ボディランゲージでなんとかなるわ~」と余裕ぶっこいていたのに、今回の短期留学帰国後に絶望顔で「英語……勉強する……」と言っていたのを覚えています。
事前説明会を信用するな
大学や企業が主催する留学プログラムなら、ほとんどの場合事前指導会があると思います。
私が参加したプログラムでは、二度の事前説明会があり、そこで現地の天候や様子、ホームステイ先の雰囲気や立地など、様々なことを丁寧に教わりました。
この事前説明会で言われたことを鵜呑みにした私は、散々な目に遭いました。
まず私が参加したプログラムの説明を軽く行います。
それは一か月間アメリカのポートランドに行き、ホームステイをしながら現地の学校に通う、というものでした。
それにあたって、事前説明会では「ホームステイ先での過ごし方」「ポートランドの観光名所」「学校の特徴や様子」など、有意義なことも教わりました。
ですが一部には、重大な誤りがありました。
具体的にどんな誤った話をされたかというと、以下の3点です。
・スマートフォン等、携帯を持っていく必要はない
・ホームステイ先から学校までは、長くとも1時間しかかからない
全部真っ赤な嘘でした。
現地の天気は自分で調べろ
まず一点目、天気に関してです。
大学での説明会は11月。説明会当日は晴れていて、七分袖じゃないと暑いくらいでした。
「これと同じくらいの気温なので、今くらいの服装で行けばいい」との説明を受け、私は安心して秋物の服を用意しました。
ところが現地に行ったらどうでしょう。
雪が積もってるじゃありませんか。
私の地元は全然雪が降らないので、空港の窓から見える雪に、かなり驚きました。
気温は0度。秋物の服じゃ太刀打ちできません。死にます。凍死します。
その上、ポートランドは2月頃が雨期で、常に小雨が降っていました。
なーにが「天気に関して心配する必要はない」だよ。
ありまくりじゃねーか!
ちなみに私以外の留学生は、事前に現地の天気を調べていたみたいでゴリゴリの厚着をしてました。
当たり前。
みなさん、現地の天気は何と言われようが自分で一回調べてみてください。
携帯電話は使えるようにしておこう
次は、携帯電話に関してです。
当たり前ですが、海外に何の準備もせずにスマホを持っていっても、日本にいる時と同じようにネットは使えません。
海外でネットを使うには、恐らく以下の4点の手段があるかと思います。
2. 携帯電話会社の海外パケット定額を利用する
3. 現地のSIMカードを使う
4. 現地のフリーWi-Fiスポットを利用する
こういった手段を取らないで海外でネットを使い、法外な額の通信料が請求されたーなんて話を耳にした方もいるかと思います。
それが怖かったので、私は事前説明会の後にスタッフに聞きに行きました。(事前説明会では携帯電話に関する連絡がなかったので)スタッフの方は親切にこう答えてくれました。
「ステイ先はWi-Fiを使えるようにしてあるので、そういった準備は必要ありません」
でもそれだと外でスマホが使えないのでは?と聞いたら、こう答えられました。
「一か月くらい大丈夫ですよ。みなさんそうですし」
これを鵜呑みにした私は、スマホに関しては何の準備もなしに現地に行きました。
するとどうでしょう。
みーんな現地の空港でスマホを使っているじゃありませんか。
は???
ほとんどの方は、「イモトのWi-Fi」などを利用していました。
外でスマホが使えないのは、生徒40人の中でも私一人くらいでした。(他にもスマホの準備がない子はいましたが、そういう子もみんな後から定額のアプリとかをインストールしてWi-Fiを使ってました)
事前説明会で必要ないって言われたんだけど……、と周りの子に聞いたら「絶対いると思ったから」って返されました。
ごもっとも。
事前説明会のスタッフも、スマホのことを言わなくても特に問題がなかったから説明をしなかったんでしょう。
みんな当たり前に準備していたとも知らずに。
私、昔からみんなが何も言わなくても当たり前に出来ることがちゃんと言われないと出来ないタイプだったんですよね。
それはさておき、私は現地でスマホが使えないことが原因で、どえらいことになりました。
絶対に、現地でスマホを使えるようにしておきましょう。
長期滞在をする方で、「ずっと海外のネット契約してると費用がかかりすぎる」といった問題があれば、最初の1か月、1週間だけでもいいかもしれません。最初は本当に必須だと思います。
これは普通に事前説明会が悪い
前述の通り、私が参加したプログラムは、ホームステイをしながら現地の学校に通うというものでした。
なので、ステイ先から学校まで自力で登校する必要がありました。
それに関して、事前説明会では「現地はバスが発達しているから、バスを使って登校するのが基本」という説明がありました。
日本でもロクにバスなんか使ったことがなかったので心配でしたが、スタッフに
「ステイ先から学校までは、登校に長くとも1時間以上はかからないので、心配する必要はありません」
と言われました。ところがどっこい、後で配布されたステイ先の資料を読んでみたら、登校所要時間の欄に「90 minutes」と書かれているではないですか。
普通に嘘つかれました。
文句を言いたいところですが、私以外の生徒の登校所要時間は、私が把握している子はみんな1時間以内で収まっていました。
何故か自分だけイレギュラーだったので、スタッフも把握できていなかったのかな、と思うようにしてます。
重大な問題はその後です。
同じ資料の中に、ステイ先の家族が書いた「家から学校への行き方」の欄がありました。
他の子の家庭は「徒歩10分」とか「家から5分歩いた所にある6番のバスに乗り、18番のバスに乗り換える」など、かなり具体的に書かれていました。
しかし私の家庭は、
「色んな手段がある」
と書かれていただけでした。
おかしいだろ。
ただでさえ登校所要時間が異常に長いのに!
何で私だけ説明がこんなざっくりなんだよ‼
こういった様々な事情も相まって、私は “家がやけに学校から遠い上、スマホも持たず、雨の降る中、七分袖で何時間も放浪する羽目” になりました。
まとめ
以上のことから、事前の準備に関して、留学などを控えた方にお伝えしたいのは以下の3点です。
① 事前に何と言われようと、現地の天気は自分で調べましょう
② 事前に何と言われようと、スマホは使えるようにしましょう
③ スタッフを信用せず、常に最悪のケースを考えておきましょう
次回は、ステイ先の家に到着してからのことを綴ります。
てか普通に私の妹が海外を舐めすぎなだけでは?
それは言っちゃいけないお約束
第二章はこちらからどうぞ↓
こちらで妹の描いた実録漫画も見れるので是非。
(実録)アメリカ留学中に迷子で通報された時のことを漫画にしました
リプに続く pic.twitter.com/tbFwkbcRVI— 土鳩 (@ultimatedobato) March 24, 2020
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