【2021上半期】個人的に面白かった本ベスト10【ビジネス書?メイン】

本の話

2021年も8月になりました。

個人的に読んで面白かった本を紹介したいのですが、うまい言い訳がないのでこんな時期に2021年上半期と銘打っています。

というか正直2021年の1月以降に読んだ本なのかもあんまり自信はありません。

そんな感じのガバガバランキングを紹介していきます~!

わたしがやりたいので!

ちなみに小説はないので、そこ期待している方いたらすみません。

TOPから紹介していきます。面白くなくて途中で読むのをやめた本など番外編2冊も最後に紹介します。

1. ビジネスと人生の「見え方」が一変する 生命科学的思考

本当にめっちゃくちゃ面白かったです(馬鹿の感想)

超オススメです。

物事に対する視座が一段階高くなります。

テーマは「生命原則を客観的に理解した上で主観を活かす思考法」です。

個人の人間関係の問題や組織や社会で起こる課題はほぼ全て生命原則に基づいて生じるが、それを理解した上で、視野を自在に切り替えて思考し、主観を見い出し行動に移せば、自然の理に立脚しながらも希望に満ちた自由な生き方ができる。

ビジネスと人生の「見え方」が一変する 生命科学的思考

本当に色々面白かったので是非読んで欲しいんですが、いくつか面白かったところを。

ネガティブ感情が存在する意味は?に対しての答えは「生命原則的に必要だから」

なぜ努力をしなければいけないか?に対しての答えは「宇宙と生命のエントロピーの動きが逆だから」

興味を持った方は読んでみてください。

ネガティブな感情が発露したときに「遺伝子が正常に働いてる」と客観的に自分を見ることで、心の持ち方や行動が変わります。

2. SHIFT:イノベーションの作法

kindle(電子書籍)版のみで価格は4500します。ビックリ。

面白そうと思って気楽な感じでkindleでワンクリック購入したら4500円でめちゃめちゃ凹みました!

が、買って良かったと思えるくらい面白かったです。

まだ一度しか読めていませんが、繰り返し読んで、自分にこの考え方を浸透させたいと思うくらい良い本でした。

著者の濱口秀司さんはUSBフラッシュメモリなど色んな商品を生み出している方です。

イノベーションとは、突拍子もない、直感的な発想の持ち主から生まれるものと思われがちだが、実際は多くの場合そうではない。

SHIFT:イノベーションの作法

このような考えの元、どうしたらイノベーションが生まれれるのかについて語られています。

こういう系の本って大体ブレインストーミングをしてアイデアを発散させて~みたいな感じに収束してると思うのですが、これは全然違います。

まず認知バイアスを構造化するところから始まり、ロジカルに話が進みます。めちゃ面白い。

そして、イノベーションを起こすための心構えから、どのようにアイディアを生み出し、どのように賛否両論あるイノベーティブなアイディアを社内関係者に説得し、どのようにそのアイディアを世の中へ浸透させていくのかまで書かれています。

“創る人”には高いけどオススメしたい本です。あと他の人の感想も聞きたいので読んでください。

3. 脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか

お分かりかもしれませんが、わたしは人間に興味があります。

最近個人的によく聞く(?)「自由エネルギー原理」に関する恐らく唯一の論文以外の書籍です。

頭が悪いので数式の部分は難しくて読み飛ばしましたが、それでも面白い話でした。

神経科学者フリンストンが2006年に提唱したこの自由エネルギー原理ですが、近年は認知神経科学界隈において結構ホットな話みたいです。

自由エネルギー原理は今はあくまで仮説ですが、脳がこういう原理で動いていると仮定すると結構色んなことが辻褄合うよねって段階みたいです。地動説みたいだね、よく分からないけど。

数式読み飛ばしてる人間が要約して良いのか分りませんが、自由エネルギー原理を簡単に説明すると、「人は現実で起こることを予測し、意外性が少なくなるように認知・行動を起こしている」という内容です。

そんなに人間がシンプルなわけあるか?と思いますが、これだけで人間の認知・意思決定・感情など様々なことが説明できるらしい。

例えば、人間は世界をちゃんと三次元的に認識していますが、あくまで網膜に写っているのは二次元の画像です。

でも、そこから人間は置かれているモノがどのくらいの距離にあるのか、どのくらい手を伸ばせば届くのか理解しています。

これは、脳が勝手にどのくらいの距離にあるのかを予測して、手を伸ばして行動してみて、予測と違ったらその予測モデルが正しくなるように修正して、を繰り返して、精度高く予測できるようになるのだという話です。

めちゃめちゃ機械学習っぽいですよね。

あと個人的にわたしが興味あるのは特に“感情”に関する部分です。少し脱線します。

1996年のValinsの有名な論文ですが、偽の心音実験と言われる研究があります。

これは男子学生に女性のヌード写真を見せ、そのときの心音を本人にフィードバックさせるという実験です。その実験で、実際の心拍数より速い心音をフィードバックさせると、そのヌード写真に対する魅力度が上がるという話です。

面白くないですか?

他にも、Chilly Chair という、静電気で擬似的に鳥肌を発生させるイスがあります。

このイスに座らせてホラー映画を見せると恐怖が増幅されるというものもあります。

つまり、人間の身体知覚と感情は密接に関わっています。これに関しても自由エネルギー原理で綺麗に説明が出来ると思います。これは筆者の主張ではなく、個人の感想です。

まあこのような話で人間の認知、運動、意思決定、感情、総合失調症など様々な脳機能を説明しています。

きちんと理解するために数式のところもちゃんと読みたいですね……ベイズの定理から学ばなきゃ。

人間に興味がある人にはめっちゃ面白いのでオススメです!あと数字に強い人はわたしに教えてください!


TOP3までの説明が非常に長くなりました。

が、そのくらい面白かったと思って欲しいです。もうみんなに読んで欲しい!感想聞きたい!

4~10位は普通に面白かったから結構オススメ~くらいのノリで紹介します。面白そうと思ったら是非。

4. 事故がなくならない理由

なぜ年々技術は発展するのに、事故はなくならないのか。

それを説明するリスクホメオスタシス理論について述べられています。

簡単にいうと、モノに安全になる機能が搭載されると、人間は今までと同じリスクになるよう調整して危ない行動をするという話です。

やはりモノ側だけの対策ではなく、ヒトの意識をどう変えていくかが非常に大切だと思わされます。

技術者も、もうちょっと人間をちゃんと意識しよ?(会社の愚痴)

5. NEWTON別冊 ゼロからわかる心理学

心理学に興味はあるけど何から見たら良いのだろう?って方にオススメです!

今年NEWTON別冊を初めて読みました。

全ページカラーでとても綺麗に、詳しくない方にも分かりやすく、興味が持てるようにまとめられています。

わたしは人間のこういう本読むの好きなので、目新しい話ばかりというわけではなかったのですが、数多ある○○心理学系のそれぞれの特徴を説明するところから始まり、とても面白かったです。

ただ、NEWTON別冊はkindle版を購入すると著作権の問題とやらでイラストが全然表示されなくてゴミなので気を付けてください。

↓kindle版がゴミだったやつ。内容はこちらも分りやすくよかった。

6. UXデザインの教科書

最近とってもよく聞くUXデザインに関する本。

UX は User eXperience の略で、まあ簡単に言うと製品の技術だけでなく、ユーザーの体験も含めて考えていきましょうねって話です。

例えば、スタバはコーヒーを売っているだけでなく、店内の雰囲気から、店員のサービス、期間限定商品の告知まで、様々な面から”スターバックス”の世界観をユーザーに体験させています。

ユーザーにどういう気持ちになって欲しいのか、どういう体験をして欲しいのかを起点に考えるデザイン手法です。

UXに関しては色んな本が出ていますが、これはUXデザインの歴史的流れから関連分野、具体的手法についてとてもアカデミックに書かれています。

「UXは単なる流行の言葉じゃないぞ」という著者の心意気を感じます。

7. 働かないアリに意義がある

アリは働き者のイメージがあるが、一定の割合で働かないアリがいる。

これは比較的よく知られた話だと思いますが、それは何故かについて生物学者の観点から書かれた本。

怠け者が新しい餌場を見つけたり、怠け者が非常時に役に立ったり、全員が働きアリの巣よりも怠け者がいたり、多様性があった方が数世代単位で考えたときに子孫が多く残せているという話。

目先のやるコトに向けて動いていない人は無駄なことばかりしてサボっていると思われがちだけど、何が「無駄」なんだろうね?と考えさせられる話。

無駄なコトなどなく、生きとし生けるものには全て意義がある。

それらが共存することで世界は回っている。そう思わせてくれる本。

8. 営業の魔法

営業の仕事ではないのですが、Audibleで非常に評価が高かったので購入しました。

ビジネス書には珍しい、物語仕立ての本です。

12の営業のテクニックが書かれていますが、これはテクニックの本ではないです。

営業、ひいてはビジネスの本質について書かれています。

個人的に、こうやってネットで個の力が強くなると、損得より善悪という考えは更に重要になると思います。人間力を高めていきたいですね。

オーディオブックで聞くなら、こういう対話形式が聞きやすくて良いですね。オーディオブック初心者にオススメ。

9. 片付けられない女のための こんどこそ!片付ける技術

マジで底辺向けの片付け本。そして特に物が多いタイプの底辺向け。

なかなか他の本ではない当たり前のことから教えてくれます。

漫画でさらっと読めて、読むたびに片付けしなきゃ……と思える。良い本です。

でも結構な底辺向けなのでほとんどの人には不要かも。

わたし以上に片付けができない妹に読んで欲しい。

10. 東京藝大美術学部 究極の思考

東京藝大の人を複数インタビューし、アートの思考について説明している本。

もはやロジックだけでは通用しない現代に自らが意味をつくるアート的な思考が大切。

そこがブレていない人をたくさん生み出している東京藝大はどう考えているかということを、東京藝大の入試制度から解説している。

普通に読み物として面白かったけど、体験談って感じ。

東京藝大に興味ある人向け。

番外編 1. 天才の根源

我が故郷、岡崎市を拠点に活動している東海オンエアのリーダー てつやの著書。

最近東海オンエアの動画を見て面白いなと思っていて、この本は kindle unlimited で 0円だったので読みました。

内容は面白いのかもしれないけど、文章が面白くなくて途中で挫折した本。

本当にファンだったら超楽しく読めるのかもしれない。わたしが挫折したのにAmazonレビューが異様に高くて何故?となった。

わたしがTOP3に挙げた本よりよっぽどレビューが良い。何故?

でも、179ページからはじまる「元カノによるてつやレビュー」を見てやっぱり企画は天才だなと思いました。

番外編 2. 一瞬で人の心を操る「売れる」セールスライティング

500円を出して買うべき内容ではありませんが、kindle unlimited で 0円なので、登録してある人は是非読んでみてください。

よく胡散臭いビジネスアカウントの人たちのプロフ欄にURLが書いてあって長文のブログがあって、最後まで読むとメルマガ登録してください!とかLINEを登録してください!ってあるの見たことありますか?

わたし結構そういうの見ちゃうんですけど、本当に全て似たような文体なんですよね。

それが全部この本に書いてありました。この本の通り書くと、あの長文胡散臭いメルマガ誘導ブログになります。

みんなこれを参考に書いていたのか!と感動します。

個人的に、こういう文体を書く人は怪しい人が多いと思うので、そういう人たちに騙されないために読んでみてください。

おわり

以上、2021年上半期 個人的に面白かった本ベスト10と番外編2冊でした。

1冊1冊書くと薄くなりそうだから10冊くらい紹介しちゃえ!と思いましたが想像以上に長くなりました。

TOP3は本当にオススメなので、是非読んでみてください

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