知っている方も多いと思いますが、私はデータを見るのが大好きです。
そんな私が好きなサイト、e-Stat の使い方を今回は簡単に紹介していきます。
e-Stat とは
e-Stat (イースタット)は、政府統計の総合窓口で、政府機関が調査した統計データを一つにまとめ、公開しているサイトです。
めちゃめちゃ大量のデータがあります。超楽しいです。これを使うとデータで無限に遊べます。
国が調査したデータなので、そこらへんの謎アンケート調査のデータと比べると、信頼度も雲泥の差です。
さらに、人口だと市町村どころか、○○駅から半径1km以内の年齢別人口のレベルまで見ることができます。
適当な大学ならこれだけで卒論書けちゃうまであります。良く分かんないですけど。
使い方が分かりづらく、ディスられることも多いサイトですが、大好きなサイトなのでみんなに紹介します。
色々な形式がありますが、一番汎用性が高いと思うDBの使い方を今回は説明します。
e-Stat でデータのダウンロード
e-Stat にアクセス
まずは、サイトにアクセスしましょう。
トップページはこのような感じです。
図1:e-Stat トップページ
右上にログインボタンがありますが、特に会員登録等はせずに利用することができます。
ここから欲しいデータを探していきます。
ランキングや新着情報もありますね。「ファイル」と書いてあるものは既にデータがまとめられた結果が載っています。
目的がないときはここから眺めても面白いですが、せっかくなので今回は、自分でデータを成形してして取得しましょう。
欲しいデータを探す
私の父親は山に登ることが結構好きみたいですが、少し前に「登山が趣味の奴には金持ちが多い」と言っていました。
だから俺は一流の人間なんだと言いたいのか、俺は金持ちだから登山が好きなんだと言いたいのか、発言の趣旨は全く分かりませんが、本当にそうなのか調べていきましょう。
色々な探し方がありますが、今回は「キーワード検索」をしていきます。
図2:キーワード検索
「年収」「登山」という2つのキーワードを入れました。これで検索してみましょう。
図3:キーワード検索結果
それっぽいデータが結構出てきました。
上から2つ目のデータが最新っぽいので、こちらを見ていきましょう。クリックします。
図4:データ情報
すると、データの詳細情報が出てきます。担当課や目的まで書いてあって便利です。
データを見るには、上の方にある「DB(データベース)」ボタンをクリックします。
図5:DBトップ
DBをクリックするとこのような画面になります。データ数が多すぎるためなにも表示されません。
だから使いにくいと言われてしまうんですよ。頑張ってほしいものです。
欲しいデータを得るには、ここから自分でデータを抽出する必要があります。
データの抽出
先程のDBトップ画面の左側にある、「表示項目選択」をクリックします。
ここで、どのような項目を抽出したいかを選択します。
とりあえず、スポーツの種類という項目を見てみましょう。
図6:スポーツの種類の項目
様々なスポーツの種類が選択できます。面白そうです。登山以外も見てみたくなったので、このまま全選択にしておきます。
もし一部だけが見たいときはチェックを外していきます。
今回表示される収入は「世帯収入」のデータなので、考え方が難しいですね。
図7:就業状態の項目
どのような人のデータを表示させるかも選ぶことができます。
個人的に金持ちのイメージに一番近くデータのぶれも少なそうな、「有業者(配偶者は無業)」を今回は選んでみます。
このように、表示させたい項目を全て設定できたら、下の「確定」ボタンを押します。
次に、レイアウト設定を行います。
図8:レイアウト設定
ここでは、表示させるデータのレイアウトを設定できます。
自分のイメージに近くなるように選択します。
今回は、行に収入、列に各スポーツを表示させたいので、そのように選択しています。
何回でも再表示できるので、色々いじってみると分かると思います。
レイアウト設定が完了したら、「設定して表示を更新」をクリックします。
図9:でてきたデータ
思っていた通りのデータが出てきました。やった~!
ここではグラフ等が作りにくいので、Excelに移すためにデータをダウンロードします。
データのダウンロード
右上の「ダウンロード」ボタンをクリックします。
図10:データのダウンロード
保存形式などを選択して「ダウンロード」で完了です。
CSV形式で保存すればExcelで開くことができます。
結果
せっかくなので、結果のグラフを作ってみます。
スポーツの項目がかなり多かったので、いくつかピックアップしました。
図11:世帯年収とスポーツ行動者率のグラフ
こんな感じです。
確かに、野球・サッカー・テニスの年収別の推移と比べると、登山ハイキングは高年収層のみ顕著に行動者率が高いです。
が、ゴルフと比べるとゴルフが圧勝ですね。
私の父が言っていた「登山が趣味の奴には金持ちが多い」も確かに嘘ではないですが、それよりもゴルフの方が圧倒的に強いということが分かりました。
今回は半分お遊びでこのグラフを作りましたが、これって商売に使えそうだと思いませんか?
スポーツ関連商品を売る際の値段設定やターゲット層の設定など……。
このように e-Stat は豊富なデータを見放題です。たのしい。
まとめ
・日本で一番信用できて、かつ種類が豊富な統計データを探すことができる
・データベースから設定すれば、自分の好きなデータのみを取得できる
e-Stat は本当に楽しいサイトです。
「人口密度とマヨネーズ消費量の関係」のような本当に意味のないデータも得ることができます。
みんなも是非遊んでみてください
コメント